編集部のつぶやき(千葉・船橋・市川・習志野・鎌ケ谷)
24時間利用OK! 新しい時代の私設図書館。シェアスペースやリモートワークの利用も可能に
千葉銀座エリアは、古くからの商業地域で昔ながらのお店があつまる地域。
そこにタワーマンション建設やQiball(きぼーる)がオープンし、新しい住民が増えることをキッカケに、空き店舗を活用したコミュニティスペースをつくろうと、地元商店街の「ちばぎんざ商店街振興組合」と船橋に拠点をおく「NPO法人情報ステーション」が協働してつくったのが「ちばぎんざ図書館」です。
東日本大震災の影響を乗り越えて、2011年4月にオープンしました。
住民だけでなく、近隣で働いている人もランチタイムに本を読みに訪れて親しまれていたそうです。
当初は毎日スタッフが常駐していましたが、今までの運営方法では継続が困難に。
関係者が様々な努力をかさねてきましたが、2019年12月末に惜しまれながら閉館しました。
テントの中は靴を脱いで寝転がって本を読むことも!
リモートワークにもオススメ
千葉県立図書館の統合移転が決定し、千葉銀座商店街で長年親しまれていた中島書店も2019年に閉店。
本に親しめる場所が消えてしまわないよう、ちばぎんざ図書館を「新しい地域の交流の場」として復活させようと、一般社団法人地域力研究所が中心となりクラウドファンディングで寄付を募集。
寄付の返礼品として、 図書館24時間利用会員権(半年)や千葉銀座商店街のお店のギフトセットや人気カフェ「呂久呂」オリジナルブレンドコーヒー作成講座などを用意。40日間で30名以上の方から寄付が集まったそうです。
懐かしい絵本や小説がたくさん
誰でも無料で本を借りることができる「ちばぎんざ図書館」。
現在、寄贈本を中心に約8000冊の蔵書があります。
新刊の取り寄せ販売や古本販売なども今後計画しているそうです。
また、特別会員になると24時間図書館を利用できるように!
そしてシェアスペースとして、1,000円/時間で貸切利用もできます。
すでにセミナーやワークショップ、ダンスレッスンの場として使われているそうですよ。
(貸切利用中は、図書の貸出はできないのでご注意ください)
ちばぎんざ図書館の運営にあたっては、プロジェクトオーナーを募集して4名のオーナーが集まりました。
プロジェクトオーナーの月会費とシェアスペースの利用料、特別会員費により、新しい私設図書館モデルとしての運営を目指していきます。
図書館利用会員 | 特別会員 | |
会費 | 無料 |
3000円/月額 ※2021年1月から月額6,000円に |
利用時間 | 平日10時~17時 | 24時間利用OK |
本の貸出し | 2冊/2週間 | 2冊/2週間 |
会員特典 | ー | 貸切利用の割引 |
夜間や貸切利用時は、リモートキーで開閉できるように
本来であれば、2020年4月25日にリニューアルオープンするはずだったちばぎんざ図書館。
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、ボランティアを募っての改装作業ができず、人が集まるイベントも自粛せざるを得ない状況ということで9月1日に延期になったそうです。
ごくごく少数で、本棚を組んだり、図書を整理したり、レイアウト変更などが大変だったとか。
ちょうど旧ちばぎんざ図書館がオープンするときも、東日本大震災の影響でオープンが1か月延期になった経緯が。
「9年前のように、少しでも前を向いて人も街も元気になるための第一歩をここからはじめたい。今後は、ちばぎんざ図書館をキッカケに千葉銀座商店街へ行くキッカケをつくっていきたい」と話されていたのが印象的でした。
千葉市若葉区でも、日本家屋の空き家を活用した私設図書館「大宮台ひだまりと本の家」が2019年1月にオープン。シェアスペースとしても活用できるので、カタログやコスプレなどの撮影会やイベント、ワークショップや会議などでも利用できるそうです。
ここ千葉県は先進地でもあり、マンションロビーや津田沼のパチンコ店のエントランス、老人ホーム、眼鏡屋さんの待合室の一角を利用した私設図書館を設置するところもでてきているそう。
もしかしたら自宅近くにもあるかもしれませんね!
葭川公園駅から徒歩1分
階段を上がってすぐです
ちばぎんざ図書館
営業時間:平日10時~17時
※特別会員になると24時間利用可能です
住所:千葉市中央区中央中央3丁目3−9 MF9ビル2階
公式サイト:ちばぎんざ図書館[一般社団法人地域力研究所]
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。