皆様こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

いしど式そろばん奏塾　津田沼校の黒原です。

本日は「読書日記２」として、「科学的根拠に基づく最高の勉強法」という本をご紹介します。

著者は、南フロリダ大学医学部助教の安川康介さんという方です。

内容は、効果的な勉強法や効果的でない勉強法に始まり、記憶術、勉強にまつわる心、体、環境の整え方等が書いてあり、非常に有益な内容となっています。

特に参考にしたいと思ったのは、インターリービング(Interleaving)という学習法です。これは、似ているけれども異なった複数のスキルや勉強のトピックを交互に学習する学習法との事です。簡単に言うと、同じ内容の練習をただひたすら続けるよりも、複数のタスクを交互に行う方が良いというものです。本では運動の例が挙げられていて、テニスのサーブを練習する時に、ショートサーブ、ロングサーブ、ドライブサーブの練習で、１種類のみを練習するグループ、３種類を順番に練習するグループ、３種類をランダムに練習するグループに別け、ボールの軌道及び着地点を点数化し、３週間後に点数を見たら、ランダムに練習したグループが一番点数が良かったというものです。数学の勉強でも複数のタスクをまぜこぜに練習した方が点数が高かったという記述があります。

これは非常に興味深い内容ですが、よく考えたら、いしど式そろばんでも、９級練習以上になったら、珠算、暗算、読み上げ算、読み上げ暗算の各タスクを授業時間内に練習しており、一種のインターリービング学習法だと言えそうです。これを更に発展させ、今後は、例えば、見取算の練習の時に、自分の練習級とは難易度の異なる問題の練習をするとか、色々応用できるのではないかと思いました。

この本には、この他にもためになる内容が多々ありますので、皆様も、お子様の勉強や、ご自分の勉強の為に、この本を一度ご覧になってみたらいかがでしょうか。それでは、また次回！